導入前、最も大きな課題は職員の腰や身体への負担でした。腰痛に悩む職員が多く、移乗介助は常に身体的なリスクを伴う業務でした。利用者さん自身も、移乗の際に「痛い」「怖い」と感じる場面があり、職員・利用者さん双方にとって負担の大きいケアになっていました。
「移乗です」Ⅱを使い始めてから、まず感じたのは利用者さんの安心感の変化でした。最初は不安や抵抗感が見られたものの、2回、3回と活用を重ねることで利用者さんに笑顔が生まれていきました。同時に、職員の身体的負担も大きく軽減。無理のない姿勢で移乗介助できるようになったことは、大きな変化でした。
▲ベッドから車イスへの移乗に活躍中
▲現場リーダーの隆文さん
これまで移乗介助は、職員一人ひとりの経験や体格によって差が出やすいケアでした。「移乗です」Ⅱの導入で「腰への負担が減った」「移乗時の不安が少なくなった」といった声が上がっています。特に、体格差や技術差による不安が軽減されたことは、職員にとって大きな安心材料となり、ケアの標準化にもつながりました。
一方で、導入が簡単だったわけではありません。苦労した点として挙げられたのは「練習時間の確保」です。職員ごとに練習時間に差が出てしまう課題もありましたが、施設内で独自の練習マニュアルを作成したことで、共通理解を深め少しずつ定着を図っていきました。
「お互いにやさしいケア」
職員の身体を守りながら、利用者さんの安心と尊厳を支える。
「移乗です」Ⅱは、ケアする人・される人、双方にやさしい移乗ケアを現場にもたらしてくれていると実感しています。
ケアサービスみやび
車いす修理の都合で、しばらく「移乗です」Ⅱを使えない期間があり、その間、利用者さんの褥瘡が悪化してしまったそうです。活用できなかった期間に行った、抱きかかえによる移乗が原因だったようです。「移乗です」Ⅱでの移乗を再開すると、少しずつ褥瘡が改善したそうです。
「利用者さんのためにも、導入して本当に良かったと感じています」この言葉は、現場で日々ケアに向き合う皆様の実感そのものでした。
ケアサービスみやび
小規模多機能型居宅介護
福島県いわき市錦町上中田35-1